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撮影者:宮下 遥明

僕はムービーカメラマンとして、可能な限りカメラを構えて、皆さんのステキな一瞬を探し続けてきました。

最高の瞬間を最適なアングルで抑えて、編集で組み合わせて、お祭りならではのライブでしか味わえない空気感を少しでも伝えられればと思い。

その中でやっぱりいつも感動するのは、カメラに撮られているなんて気にせず、人の目を気にせず、とにかく自分の生きる土地の祭りを全うする、その真っ直ぐな姿勢、感情、体の動き、声の張り。「こんなの当たり前です。」と言いたいような、祭りに当然のごとく向き合う姿勢です。

僕はそんな素敵なお祭りもないただの田舎に育ったから、本当にその様子が羨ましくて、どの祭りでも撮影しながら涙が出そうになります。

東京や世界では沢山の物、価値観が溢れ、沢山の人が共有しているような時代。

そんな中で、人知れず、ただこの地球で自分しか知らないような、オリジナルの文化、そして祭りがある、それはとてと豊かなことだなと思います。

極端に言えば、自分たちのお祭りなんて、誰にも知られなくてもいいと思ってて、知ってもらってももちろんいいんですけど、自分たちだけ知ってる、自分たちにしかできないという事実、それだけでとても価値のあることだと思います。

そしてやっぱりお祭りで光るのは、子どもたち。今まで撮ってきて、お祭りは豊かな子どもたちを育てるものだなと、たくさん感じました。

子どもの目の輝きが恐ろしく違う。

その土地で生まれ、育つ。そんなオリジナリティを感じることは、人にとってとても大切なことだなと思っています。

そしてお祭りを通して、大人と子どもが一つになって、土地を豊かにする。人間の素敵な発明だなと思います。

マツリズムの撮影を通して、僕は祭りのある土地で子育てをしたいと本気で思っています。

田舎でも、お祭りがあるだけで誇れることです。僕の一人暮らしをしている都会の世田谷区なんかより、ずっとずっと機能的で、魅力的です。

たくさんのお祭りに関われて、たくさんのお祭りに向き合う人を撮って、僕は人生観が大きく変わりました。