マツリズム

『MATSURI TIME』コミュニティナース3周年記念祭プロデュース

取組期間:
2017年
9月       企画検討 
10月        企画実施

取組対象企業:
Community Nurse Company 株式会社

取組対象の祭り:
コミュニティナース3周年記念祭

取組のストーリー:
Community Nurse Company 株式会社は、『人とつながり、まちを元気にする』をコンセプトに、職業や資格にとらわれず、その人ならではの専門性を活かしながら、地域の人や異なる専門性を持った人とともに中長期な視点で自由で多様なケアを実践する医療人材であるコミュニティナースの育成・普及を行っています。地域の人の暮らしの身近な存在として『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、『心と身体の健康と安心』を実現しています。

©Community Nurse Company All rights reserved.

祭りは、神輿を担ぎ、声を上げ、力を合わせて同じ体験を共にします。そしてそれが何百年も続くのは、その体験が文化になるからです。
コミュニティナースの歩みも時に重い神輿を担ぎ、笑い声や悲しみの声も共にして、そして体温を感じながら共に時間を共有します。祭りが作られていくプロセスに似ていると、予てよりマツリズムの活動に共感してくれていたコミュニティナース代表取締役矢田さんより、今回ご相談をいただきました。

日本中を元気にしているコミュニティナースが育成プログラム立ち上げから3年を迎え、内部メンバーの結束/奮起を目的とした記念祭(フェス)を開催しようと決めたものの、いまいち盛り上がりに欠けるという課題に直面。チームとしての一体感を醸成し、達成感を得られ、文化づくりとなる記念『祭』にしたいとのご相談でした。

そこでマツリズムは、地域の祭りの現場に入り込んで得たノウハウを転用。地域の祭りに内包されている祭ismを企画に注入し、コミュニティナースメンバーの個の開放・チームビルディングと文化形成・コミュニケーションの円滑化を企図した記念祭の設計・実施を提案しました。


【設定した目的】
『我々(コミュニティナース)は何であるかを一人ひとりが認識し、それぞれが誇りを胸に現場に帰っていける』きっかけとする  

  

【注入した祭ism】
※祭ismとは:祭りの持つ特性や祭りの主義のことを指すマツリズムの造語

①個の開放 ②身体性 ③喜怒哀楽 ④達成感 
⑤一体感 ⑥文化づくり ⑦共通価値の認識

    

取組の内容:

記念祭は、約3時間の2部構成のリアルイベントとして実施しました。
祭りでの競争(例:地区ごとのお囃子合戦や山車の豪華さの競い合いなど等)の部分を1部とし、チームに分かれ「コミュニティナースとは」を体現して競い合う発表会を行いました。

自身の文化であるコミュニティナースについて、チームごとに喜怒哀楽と身体性を伴った表現をすることで、個人の内省、開放、組織文化に対する価値観の共有、チームビルディングの機会となることを図りました。また、競争の評価軸を変えることで、既成概念や固定観念の枠に捉われない空間を作り、沸点を超える瞬間を生み出すことを図りました。

祭りの宮入り(祭りの終わりに御霊が乗った神輿を神社へ還す一番のクライマックス))にあたる部分を2部とし、参加者全員でこの記念祭を祭りの本質である毎年の『お祝い』とするため、文化づくりのプロセスとして『コミュニティナースらしい最高の瞬間」を撮影するミッションを実行してもらいました。

撮影時間までに全員が1つの目的を目指し、『最高のコミュニティナース』という概念を自由につくり上げていく事で、一体感、達成感を得て共通価値を認識しながら文化づくりを行う場となる事を図りました。

この記念祭を通して、単なるイベントに留まらない熱狂が生まれ、それが終わっても続く文化となること。活字や写真の共有だけでは伝わらない皆の活動を「共通体験」として持ち帰り、自発的な活動が促進されることを企図しました。

取組の構造:

(マツリズムの役割)

団体の意向に合わせて祭りの企画を設計し、参加者が祭りに臨むための準備から当日の実行までの総合プロデュースを行いました。企画準備では、参加者向けに地域情報発信と事前交流を実施し、祭り当日へ向けて気持ちを高めてもらいました。また、当日運営全般を担うコミュニティナース記念祭実行委員の方々のサポートを行いました。

(コミュニティナースの役割)

コミュニティナース記念祭実行委員を作り、当日運営全般をしていただきました。

  

企業様ご感想:
Community Nurse Company(株)
代表取締役 矢田明子様

最高のチームビルディングになりました。祭りの本質を因数分解して、意図的にカオス状態をつくるというやり方は初めてで、熱量を共有できたことは大きかったです。「実践事例を共有するグループを立ち上げたい」という声が自主的に上がってきたのも嬉しかったです。

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